万景峰号の運行そのものは大したことではない

万景峰号が日本の港に来ていた時には、北朝鮮にとっては記事にあるような価値があった。しかし北朝鮮とロシアは陸続きであり、北朝鮮とロシアを結ぶ新路線が2013年に開通している。

北朝鮮は中国に石炭を輸出して外貨を稼いでいた。それは中国の石炭産出量は多いものの消費も多いために、北朝鮮から石炭を輸入することによって北朝鮮を助けることができたからである。それに対してロシアでは石炭需要は高くなく、産出した石炭は輸出しているぐらいなので、北朝鮮が産出した石炭を買ってやろうとはしないだろう。

北朝鮮は中国から石油を輸入していたが、その道が絶たれてもロシアから石油を輸入する道が残っている。当分は鉄道輸送に頼るかもしれないが、行く々には両国間にパイプラインが敷設されるかもしれない。

つまりは北朝鮮と中国との関係が悪化してもロシアという乗り換え国があるので、北朝鮮にとってはそれほど困るというわけではなく、またロシアにしても北朝鮮と経済的に結びつくことによって利益をもたらすことは無論、政治的には米国へのあてつけになるメリットもある。

つまりは万景峰号は、北朝鮮とロシアにおける友好の象徴としての意味合いが大きいのである。

万景峰号ウラジオストクに出現 北朝鮮延命の生命線か