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安曇野ちひろ美術館

 先日北アルプスに行った際、安曇野ちひろ美術館に立ち寄ってきました。

 

 昨年オープンした「トットちゃん広場」が気になってたのと、「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」の高畑勲監督がプロデュースした特別展「ようこそ!ちひろの絵のなかへ」が見たかったからです。

  トットちゃん広場、存外広かったんでびっくり。かつて黒柳徹子が通っていたという「トモエ学園」で使用していた電車教室(廃電車を教室として再利用していたのだとか)が再現されたエリアは子供たちに人気で、たくさんの家族連れで賑わっておりましたよ。

「ようこそ!ちひろの絵の中へ」は、規模はそう大きくはないけれど、高畑監督の「いわさきちひろの作品が醸し出す世界を『体感』してほしい」という意図が十分に伝わる好企画。

 ちひろの描く絵に登場する子供たちは、どれも、大人に媚びるようなわざとらしい笑顔や泣き顔など見せません。目の前の事象に対する驚き、不安、恐れを、一見無表情な中にたたえています。子供なりの智慧で何事かを懸命に理解しようとする、ある種の「思慮」のようなものを感じずにはいられません。

 作品を拡大複写したコーナーでは、写真撮影も可。

 今の技術ですと、拡大しても、複写特有の荒い粒子のようなものはほとんど見えないんですね。高畑監督がこういう展示方法をとったのがわかる気がします。

 近いうちに、東京のちひろ美術館に久しぶりに行ってみようかな、と思っています。