子供戦争(チルドレン・ウォー)の前文

チルドレン・ウォー(子供戦争)

                       とみき ウィズ

序文

世界中ではおよそ80万人の子供たちが無理やり軍隊にかりだされている、と「少年兵の従軍禁止を求める連合」(the Coalition to Stop the Use of Child Soldiers)は伝えている。

このことは実に恥ずべき行為であり、少年兵の従軍はやめさせなければならない。

すべての政府は、軍隊に補充兵として子供たちを送ることを中止すべきである。

そうすれば、反対勢力に対しても同様な中止を求めている彼らの要求は、現実のものとなるであろう。

今月初めに出された「少年兵の従軍禁止を求める連合」の報告書には、恐ろしい事実が記載されている。

世界中のあちこちで、7歳の児童を含むおよそ30万人の少年兵たちが戦闘に参加しており、50万人もの子供たちが、凖軍事組織、民兵、反乱軍に送り込まれている。

出世、権力、賃金などを目的に軍隊に入る子供もいるが、他の子供たちは、誘拐されたり、強制徴募などにより軍隊に送り込まれている。

兵隊、スパイ、見張り、駐屯地の雑用やその他の労働などに従事している。

このような調査がなされてから、言い換えれば、繰り返し行われるこのような恐ろしい行為に世界が警告を発するようになってから、子供を従軍させている国が、悪いことにこの2年間で31カ国から41カ国に増えてしまった。

1999年、2000年で300人以上の子供たちが戦闘で死亡したとされているが、不確かな統計によるものなので、実際の数はもっと多いはずであろうと推測される。

しかし、単に死傷者の数字云々よりも、実際の被害の方がはるかに多いのだ。

時として少女たちもキャンプで雑役や性的奴隷として、ときには兵士として使われている。

無理やり連れてこられた子供たちが何人かいるような集団では、他の子供たちも同じようにして連れてこられた疑いがあると報告書の筆者は強調している。

連行されてきた周りの子供たちによって、無関係の子供が殺害された事件の詳細も報告されている。

少年兵の問題は、その国の将来を徐々に確実に奪っていく。

人生の成長期や教育を受ける機会、平和と安全および安心な生活の何たるかを知る機会など、そのすべてを若者たちから奪いさってしまう。

戦火がおさまったらといって、兵役がなくなるわけではなく、ましてや戦争によって受けた肉体的、心理的な傷は癒えることはない。

報告書の中の身の毛もよだつような一文でも指摘しているように、子供たちは、まさに子供としての特性のゆえに連れてこられる。

子供たちは安上がりで、消耗しても補充がききやすい上、殺人を恐れない、絶対服従の兵士として仕込みやすいからなのだ。

(2001.6.23 ジャパンタイムズより抜粋の上著者が加筆)

子供は戦争にとって非常に重要な「戦略物資」であり、貧困や過剰な欲と肩を並べる「栄養源」である。

2010年6月現在、今も戦争は子供たちの命や未来を奪いながら肥え太っている。

今も、この時もなお、子供戦争は世界のあちこちで続いている。

現在2017年3月

世界で子供兵士の数が減ったということだが何の事は無い子供が成長して大人になっただけであり、紛争地帯では出生率が減っただけの事であり無事に成人できるまで育つ子供の数が減っただけの事であり、そして紛争地帯で子供兵士にさせられる率は返って上がっていると言う報告も耳にした。

依然として世界では数十万人の子供兵士が存在し、より、性質が悪くなった事に拉致して奴隷にした女性や強制結婚させられた女性を使い、子供兵士を「製造」している組織が実在することだ。

子供戦争(チルドレン・ウォー)を再執筆するに当たり読み返しているが世界の暗い未来に暗澹たる思いがする。

このお話は何十年も昔の話ではなく「今現在」世界でリアルに子供たちに起きているお話なのだ。

「今現在世界でリアルに起きているお話」だ。